意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
私と加奈ちゃんは裏庭に連れていかれた。
「遼様に近付くなって、言ったよね?」
「はい」
「近付かないって、アンタ、言ったよね?」
「まあ…はい」
「約束破ったんだから、覚悟は出来てるんだろうね?」
「私は、『強引に近付かない』って言ったんです。だから約束は破ってません」
「何だって? じゃあ遼様がアンタに近付いたってか?」
「そうです。私はみんなが見てるから放してくださいって、言いました」
「嘘つくんじゃねえよ!」
「嘘じゃありません」
「それじゃまるで、遼様がアンタに惚れてるみたいじゃない」
「水嶋先輩は、ちゃんと好きって言ってくれました」
「遼様に近付くなって、言ったよね?」
「はい」
「近付かないって、アンタ、言ったよね?」
「まあ…はい」
「約束破ったんだから、覚悟は出来てるんだろうね?」
「私は、『強引に近付かない』って言ったんです。だから約束は破ってません」
「何だって? じゃあ遼様がアンタに近付いたってか?」
「そうです。私はみんなが見てるから放してくださいって、言いました」
「嘘つくんじゃねえよ!」
「嘘じゃありません」
「それじゃまるで、遼様がアンタに惚れてるみたいじゃない」
「水嶋先輩は、ちゃんと好きって言ってくれました」