意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「嘘だ!」

「本当です」

「あの遼様が、自分から好きだなんて言うはずない。アンタみたいな嘘つきには制裁を加えなきゃね。みんな、やっちゃいな!」

加奈ちゃんが止めさせようとしてくれたけど、3〜4人に押さえられて、さすがの加奈ちゃんも身動きが取れなかった。

もうダメだ…

「1年のクセに生意気よ!」

ドン

「アタシよりブスのくせに!」

バシッ

「遼様とキスなんて、私もしたい!」

ペチ

みんな言いたい事言って、私をどついたり、叩いたり、蹴ったりした。

あまり痛くはないけど、一方的にやられるのが悔しかった。

かと言って下手に抵抗すると長引くだけだと思い、ひたすら耐えようと思った。
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