意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「手かあ…。正解! そう、恵の手は少し大きいよな? でも俺の手に比べればうんと小さいからなあ。俺から見れば可愛い手だよ。だから気にするなよ?」
「うん…」
「さて、正解も出た事だし、行くか?」
そう言って歩きだそうとする先輩の手を、グイッと私は引っ張った。
「待って」
「なんだよ」
「手じゃないね?」
「いや、手だよ」
「嘘だ。先輩は嘘つく時、目が泳ぐのが分かったんだよね。今も泳いでるもん」
「ほんとだって…」
「嘘だ。本当の事言うまで動かない」
「負けたよ。確かに手じゃない。じゃあスペシャルヒント。次の日、後ろから抱き着かれて再認識した」
「うん…」
「さて、正解も出た事だし、行くか?」
そう言って歩きだそうとする先輩の手を、グイッと私は引っ張った。
「待って」
「なんだよ」
「手じゃないね?」
「いや、手だよ」
「嘘だ。先輩は嘘つく時、目が泳ぐのが分かったんだよね。今も泳いでるもん」
「ほんとだって…」
「嘘だ。本当の事言うまで動かない」
「負けたよ。確かに手じゃない。じゃあスペシャルヒント。次の日、後ろから抱き着かれて再認識した」