意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「え〜? あんな奴、ちっとも格好よくないよ」

思わず私がそう言うと、香ちゃんは目を丸くして私を見た。

他のみんなも一斉に私を見ている。何か変な事言ったのかな、私。

「ちょっと、メグ。そんな事言わない方がいいよ。ファンの先輩が聞いたらシバかれるよ」

「水嶋先輩のファンなんているの?」

「もう、そういう事言ったらダメなんだって…」

『説明してあげるから』と言って、香ちゃんは私をみんなから離れた所へ引っ張って行った。

香ちゃんの説明によると…
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