意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
「あの…ノート返してください」

「いやだね。えっと、何が書いてあるのかな…?」

水嶋先輩がノートのページをめくりだしたので、私は慌ててノートに手を延ばした。

「見ないでください。返して!」

しかし先輩は身長差を利用して、私の手がノートに届かないようにしている。

「汚え字だなあ」

やっぱりバカにされた。

「どうして、水嶋先輩は私に意地悪ばかり言うんですか?」

悔しくて、涙が出て来た。
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