意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
その瞬間、先輩は私の肩をぐいっと掴み、倒れないように支えてくれた。
先輩も、案外優しい所があるんだなあと思って、『すみません』と言ったら…
「ちゃんと掴まってろ、バーカ」
と言われたので、前言撤回。やっぱり先輩は意地悪だ。
私が降りる駅に着いたので、先輩に『お疲れさまでした』と言ってペコッと頭を下げたら、先輩は一言『おお』と言った。
先輩と降りる駅が一緒だと嫌だなと思ったけど、先輩はもっと遠くから通ってるみたい。
「気を付けて帰れよ」
私が電車のドアを出る寸前、後ろから水嶋先輩にそう言われた気がした。
『え?』っと思って振り返ったけど、電車を降りる人達の陰で先輩は見えなかった。
今のは、空耳だったのかな。
先輩も、案外優しい所があるんだなあと思って、『すみません』と言ったら…
「ちゃんと掴まってろ、バーカ」
と言われたので、前言撤回。やっぱり先輩は意地悪だ。
私が降りる駅に着いたので、先輩に『お疲れさまでした』と言ってペコッと頭を下げたら、先輩は一言『おお』と言った。
先輩と降りる駅が一緒だと嫌だなと思ったけど、先輩はもっと遠くから通ってるみたい。
「気を付けて帰れよ」
私が電車のドアを出る寸前、後ろから水嶋先輩にそう言われた気がした。
『え?』っと思って振り返ったけど、電車を降りる人達の陰で先輩は見えなかった。
今のは、空耳だったのかな。