意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
駅に着いたので、その話は中断された。
でも、続きが気になる私は、電車に乗ってから水嶋先輩に話し掛けた。周りの人に聞こえないよう、先輩の耳元に顔を近付けて、小声で囁くように。
「どうして別れるんですか?」
「気になる?」
水嶋先輩は少し腰を屈め、私の耳元に口を寄せて囁いた。先輩の息が私の耳に掛かり、思わずゾクッとした。
「え、あ、はい」
整い過ぎと言ってもいいぐらいに綺麗な先輩の顔が目の前に迫り、私はドキドキしながら言葉を返した。
「裕樹は、昔から浮気性なんだよ」
「え〜っ!」
「バカ。大声出すな」
「ごめんなさい…」
「ま、浮気性というのはちょっと違うかな。あいつは女に本気になった事がないんだ」
「じゃあ浅田先輩の事は…?」
でも、続きが気になる私は、電車に乗ってから水嶋先輩に話し掛けた。周りの人に聞こえないよう、先輩の耳元に顔を近付けて、小声で囁くように。
「どうして別れるんですか?」
「気になる?」
水嶋先輩は少し腰を屈め、私の耳元に口を寄せて囁いた。先輩の息が私の耳に掛かり、思わずゾクッとした。
「え、あ、はい」
整い過ぎと言ってもいいぐらいに綺麗な先輩の顔が目の前に迫り、私はドキドキしながら言葉を返した。
「裕樹は、昔から浮気性なんだよ」
「え〜っ!」
「バカ。大声出すな」
「ごめんなさい…」
「ま、浮気性というのはちょっと違うかな。あいつは女に本気になった事がないんだ」
「じゃあ浅田先輩の事は…?」