意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
私を呼んだ子に『なに?』と視線を送ると、「竹中さんに話があるんだって」と言われた。
怖ず怖ずと廊下に出ると、明らかに上級生の女子の一人が、私の前に立ち、私を上から下まで一瞥した。
「アンタがバレー部の竹中恵だね?」
「はい」
「話があるから着いて来な」
その人はそう言うと私に背を向けて廊下を歩き出した。
他に3人いて、その人達は私が歩き出すのを待っているようだった。
私は観念して、前を行く上級生の後に続いた。
たぶん水嶋先輩の事で、この人達から責められるんだろうな…
その人達に連れられて入ったのは、化学の実験室だった。
入った途端、薬品の臭いがツンと鼻をついた。
怖ず怖ずと廊下に出ると、明らかに上級生の女子の一人が、私の前に立ち、私を上から下まで一瞥した。
「アンタがバレー部の竹中恵だね?」
「はい」
「話があるから着いて来な」
その人はそう言うと私に背を向けて廊下を歩き出した。
他に3人いて、その人達は私が歩き出すのを待っているようだった。
私は観念して、前を行く上級生の後に続いた。
たぶん水嶋先輩の事で、この人達から責められるんだろうな…
その人達に連れられて入ったのは、化学の実験室だった。
入った途端、薬品の臭いがツンと鼻をついた。