意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜
水嶋先輩が突然妙な事を言うので、私はつい変な声を出していた。
「もう…、からかわないでください」
「いや、今のは本気で言ったんだ」
「え? う、嘘です。そんな事、有り得ません」
「なぜ?」
「だって、私なんか…。やっぱり有り得ません」
「わざと謙遜してるのか?」
「違います。だって、兄からはいつもチビとかブスとか言われてるし、最近も上級生から『アンタみたいな子』って言われたし…」
「何だ、それ?」
「何でもありません」
水嶋先輩のファンから言われたんだけど、その話は先輩には言わない方がいいと思った。
「おまえは自覚ないみたいだけど、可愛いよ」
「………!」
今の、聞き違い?
確かめたくて水嶋先輩を見ると、どこか違う所を見て、気のせいか耳の辺りが赤くなってるみたい。
「もう…、からかわないでください」
「いや、今のは本気で言ったんだ」
「え? う、嘘です。そんな事、有り得ません」
「なぜ?」
「だって、私なんか…。やっぱり有り得ません」
「わざと謙遜してるのか?」
「違います。だって、兄からはいつもチビとかブスとか言われてるし、最近も上級生から『アンタみたいな子』って言われたし…」
「何だ、それ?」
「何でもありません」
水嶋先輩のファンから言われたんだけど、その話は先輩には言わない方がいいと思った。
「おまえは自覚ないみたいだけど、可愛いよ」
「………!」
今の、聞き違い?
確かめたくて水嶋先輩を見ると、どこか違う所を見て、気のせいか耳の辺りが赤くなってるみたい。