ワンダー、フルカラー
「別に根津には関係ないことだ。ほっといてくれ。」
コイツにハヤブサの話を振ってみろ…絶対爆笑してくるに違いない。俺のことを『どちらかと言えば不良』とか言ってくる奴だ。そんな不良が何でペットだなんて…インコだなんて生き物を飼っているんだ、とか嫌みを言われることだろう。
「そんなこと言うなってぇ!俺と栗井の仲だろぉ?」
廊下を歩き出したのは良いものの、根津も俺の後を追い掛けるかのように後ろをくっついて歩く。
「どんな仲だよ!」
ツッコまずにはいられなかった。俺と根津の仲って…ただの生徒と教師だろうが。他にどんな関係が挙げられるんだ。友達とかそんな仲ではないだろうに。
「とにかく俺帰るから。根津は仕事の途中だろ?」
立ち止まって後ろに振り返り、しつこいから真正面からお別れの挨拶をしようとする俺。流石の根津もそうすれば俺の後ろを付きまとうのをやめてくれることだろう。
「言われてみれば確かに今仕事中だわな…しかし栗井。生徒の悩みを聞くという事も教師の仕事なんだぞ?」
「別に悩んでねぇってば…」
何でいい加減な人間代表が、今日に限ってくい付いてくるのかは果てしなく謎だ。
「…帰ろうとする生徒を見送るのも教師の仕事じゃないのか?」
頭をフル回転させながら、根津に意見をしてみる俺。
とにかく帰りたい。もう寝るのは諦めるからとにかく俺を家に帰してくれ。
「それもそうだけどよぉ…」
根津は気持ちが悪いことに口を尖らせて、俺のことをどこか悲しそうに見つめてくる。
おっさんが女子みたいな仕草をしているという現実に目を背けたかったが、根津の顔は決して気持ち悪い容姿ではない。どちらかと言えば爽やか系だ。それも人気の1つらしい。
口調と顔のギャップが堪らないとか言っている女子を見掛けたことがあるが…俺は真顔で聞き流した。お前らアイツの中身をまるで分かっていない。アイツの中身は果てしなくおっさんだぞ。
「『いつも元気な栗井が元気ねぇんだよー、根津ぅ、お前どうにかしろよー』っていう苦情が来たもんだから何事かと思ったんだけどなぁー…」
「いちいち若者の真似しなくて良いし。気持ち悪いな。」
誰だ要らんことを根津にチクった奴…っていうか苦情?お陰で俺の元気がもっと奪われそうなのですが。
コイツにハヤブサの話を振ってみろ…絶対爆笑してくるに違いない。俺のことを『どちらかと言えば不良』とか言ってくる奴だ。そんな不良が何でペットだなんて…インコだなんて生き物を飼っているんだ、とか嫌みを言われることだろう。
「そんなこと言うなってぇ!俺と栗井の仲だろぉ?」
廊下を歩き出したのは良いものの、根津も俺の後を追い掛けるかのように後ろをくっついて歩く。
「どんな仲だよ!」
ツッコまずにはいられなかった。俺と根津の仲って…ただの生徒と教師だろうが。他にどんな関係が挙げられるんだ。友達とかそんな仲ではないだろうに。
「とにかく俺帰るから。根津は仕事の途中だろ?」
立ち止まって後ろに振り返り、しつこいから真正面からお別れの挨拶をしようとする俺。流石の根津もそうすれば俺の後ろを付きまとうのをやめてくれることだろう。
「言われてみれば確かに今仕事中だわな…しかし栗井。生徒の悩みを聞くという事も教師の仕事なんだぞ?」
「別に悩んでねぇってば…」
何でいい加減な人間代表が、今日に限ってくい付いてくるのかは果てしなく謎だ。
「…帰ろうとする生徒を見送るのも教師の仕事じゃないのか?」
頭をフル回転させながら、根津に意見をしてみる俺。
とにかく帰りたい。もう寝るのは諦めるからとにかく俺を家に帰してくれ。
「それもそうだけどよぉ…」
根津は気持ちが悪いことに口を尖らせて、俺のことをどこか悲しそうに見つめてくる。
おっさんが女子みたいな仕草をしているという現実に目を背けたかったが、根津の顔は決して気持ち悪い容姿ではない。どちらかと言えば爽やか系だ。それも人気の1つらしい。
口調と顔のギャップが堪らないとか言っている女子を見掛けたことがあるが…俺は真顔で聞き流した。お前らアイツの中身をまるで分かっていない。アイツの中身は果てしなくおっさんだぞ。
「『いつも元気な栗井が元気ねぇんだよー、根津ぅ、お前どうにかしろよー』っていう苦情が来たもんだから何事かと思ったんだけどなぁー…」
「いちいち若者の真似しなくて良いし。気持ち悪いな。」
誰だ要らんことを根津にチクった奴…っていうか苦情?お陰で俺の元気がもっと奪われそうなのですが。