ワンダー、フルカラー
「お、いきなり呼び捨てか?」
横にいる根津にそんなことをツッコまれたが、それは仕方がないことで。
「同い年だろ?しかも根津はもうすでにアンタがいるし、名前で呼ぶしかないじゃん。」
2人を『根津』と呼ぶのはややこしくなりそうだと思ったのだ。だからそっちで呼ぶしかないじゃないか。
(それに…)
真夜子は根津の娘だが、あの憎たらしい根津とは全く似ていない。中身がどんな奴なのかは分からないけれど、見た目は可愛らしい方で、意外と俺の好みだったりする。今のうちに真夜子の中に俺の印象を残しておきたいと考えると、1番簡単なのは名前で呼んで会話という名のスキンシップを取ることだ。
だから、名前呼びの方が俺的には都合が良いのだ。
「そっかぁ…」
根津に言ったつもりでいたら、何故か娘の方が納得をしていた。
謎だ…どうしてうんうんと頷きながら難しそうな顔をし出す?
「真夜、どうかしましたか?」
真夜子の顔が更に険しくなってきた時、更に奥から他の誰かがやって来て。
「あ!ううう臼田くん!」
真夜子はその声を聞いた瞬間血相を変えて後ろに振り返った。
…誰だ?臼田って苗字で呼んでいるところからいって、根津の子供とか親戚ではないだろうと思うけれど…
「彼は爽助って言ってな…真夜子の幼馴染でさ、訳有りで今うちで預かってんだ。」
「へぇ…」
アイツがあの…根津が電話で真夜子から聞いていた…ハヤブサらしきインコを拾ってくれた奴?声を最初に聞いてから顔を見たから男だって分かったが、声を聞く前に顔を見ていたら確実に女と勘違いをしていたぞ。そのくらい凄い女顔だ。
「何でもないよ!それよりさっき言ったお客さんが来たから、ぴょろ次郎連れて来て?」
「ぴょろ次郎?」
は?どんな名前だし…俺のハヤブサ(まだ確定していない)にへんてこな名前を付けやがるとは!何という奴だ!
横にいる根津にそんなことをツッコまれたが、それは仕方がないことで。
「同い年だろ?しかも根津はもうすでにアンタがいるし、名前で呼ぶしかないじゃん。」
2人を『根津』と呼ぶのはややこしくなりそうだと思ったのだ。だからそっちで呼ぶしかないじゃないか。
(それに…)
真夜子は根津の娘だが、あの憎たらしい根津とは全く似ていない。中身がどんな奴なのかは分からないけれど、見た目は可愛らしい方で、意外と俺の好みだったりする。今のうちに真夜子の中に俺の印象を残しておきたいと考えると、1番簡単なのは名前で呼んで会話という名のスキンシップを取ることだ。
だから、名前呼びの方が俺的には都合が良いのだ。
「そっかぁ…」
根津に言ったつもりでいたら、何故か娘の方が納得をしていた。
謎だ…どうしてうんうんと頷きながら難しそうな顔をし出す?
「真夜、どうかしましたか?」
真夜子の顔が更に険しくなってきた時、更に奥から他の誰かがやって来て。
「あ!ううう臼田くん!」
真夜子はその声を聞いた瞬間血相を変えて後ろに振り返った。
…誰だ?臼田って苗字で呼んでいるところからいって、根津の子供とか親戚ではないだろうと思うけれど…
「彼は爽助って言ってな…真夜子の幼馴染でさ、訳有りで今うちで預かってんだ。」
「へぇ…」
アイツがあの…根津が電話で真夜子から聞いていた…ハヤブサらしきインコを拾ってくれた奴?声を最初に聞いてから顔を見たから男だって分かったが、声を聞く前に顔を見ていたら確実に女と勘違いをしていたぞ。そのくらい凄い女顔だ。
「何でもないよ!それよりさっき言ったお客さんが来たから、ぴょろ次郎連れて来て?」
「ぴょろ次郎?」
は?どんな名前だし…俺のハヤブサ(まだ確定していない)にへんてこな名前を付けやがるとは!何という奴だ!