【短編】天まで届け、この想い




授業中、

あなたは

寝るか

野球の本を読んでいるか

だった。






゙寝てて平気なの??゙



そう聞くと



゙睡眠学習なんだよーっ゙





そう笑いながら言う。








きっと

毎日の練習であまり

寝られていないのだろう…




そう思って

お節介かもしれないけど

テスト用に

まとめたノートを

あなたに渡した。









゙…まじで?!

俺にっ!?゙





゙うん゙


とうなずくと

顔をくしゃくしゃ

にしながら

喜んでくれたよね。










それから私たちの仲は

発展していったように

思う。






休み時間は

あなたに

野球のルールを

教えてもらったり。




放課後、

部活が終わったあと

2人で帰ったりもした。







少しずつだけど

近づけた気がしてて。






それだけで幸せだったのに。







…ねぇ神様。

どうして世の中から

いつか

去らなきゃいけないのですか??


< 6 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop