《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 十月♪日

「トモコ~~!!」
「あっ。美陽。」

 今日の美陽は、ルンルン気分だ。

「テスト、全教科返って来たよ~~~。」
「どれどれ。」

 全教科のテストをばぁ~~て並べて、トモコが、一つ一つ丁寧に見て・・・

「全教科、八割以上いってるな!!」

「すごいでしょう!!いつも、どんなに頑張っても七十点台だよ。
特に、苦手な数学は・・・五十いくか、いかないかぐらいだよ。」

「じゃあ、美陽にしてはすごいほうだね。」
「そうだよ。」

「でも、問題は期末だよ。期末で大失敗したら、大変だよ!!」

「・・・・・・そうだね!!」

 反射的に、苦笑いをした。

「よ~~し。明日から勉強再開だ!!」

「トモコ。なんか、先生みたいに燃えてない??」
「えっ?何か言った?」

 嫌な予感がした。



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