《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 クラスの中では女王様格の「田島 亜里抄(ありさ)」だ。

 そのお供の、「佐々木 千代」と「秦野(はたの) 千華」(略してちよ・ちか)も一緒だ。


「和泉がさ、幽霊の男と付き合っているよ!!」

――はぁ??女の子ですけど!!――

もう少しで、ぶちきれそうになった。でも、一応、我慢我慢。

「本当??」
「本当だって。俺、見たから!!」
「ねぇ、亜里抄。放課後、見に行こうよ!!」

――やばい・・・今日から、トモコに会えないよぉ。――

 美陽の頭が、真っ白になってしまった。

 どうしよう、どうしよう!!っという思いでいっぱいだ。

――トモコ~~。どうしよう!!――

 工場を飛び出して、ここに来てほしいっと願うばかりだ。


 でも、まてよ。

 トモコにそんな能力ある??

 う~~~ん。

 疑問だ。

 


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