《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 お弁当を食べ、昼休みになった。


 美陽は、二階の教室から、一階に下りた。そして、トイレに入った。

――お願い。トモコ。今すぐ来て!!大変なことになったよ!!――

 美陽は祈り続けた。願いよ。どうか、届いて!!


 あれから、何分経ったのだろうか。

「美陽。」
「トモコ、よかった!!」

 トモコが来てくれた。とりあえず一安心。

「ねぇ、トモコ。大変なことになったよ!!」
「だから、学校に来るように、テレパシーを送っていたのだね。」

「そう・・・なんで分かるの???」

「まぁ、美陽のピンチはなんとなく分かるの。」


 人が来た。話は一時中断。・・・そして

「それでね、私とトモコが放課後、おしゃべりしていることがばれた!!」
「いつかは、そうなると思った。」


――冷静に考えれば、そうだね。――


「本当。じゃあ、これから先どうするの??」





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