《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
「美陽の家で。」

「えっ、トモコが直接??」

 美陽にしては、意外な答えなので、目を白黒していた。


「そうだよ。これならいいでしょう?」
「まぁね・・・」

「要するに、喋れる時間が、ちょっと長くなると考えればいいのよ。」
「そうだね。」

 どんなときでも、プラス思考で行かないとね。


「じゃあ、6時ぐらいには帰るからね。」

 んんん??ちょっと待ってよ、美陽。

 冷静になって、考えて。


「あっ。でも、ばれるよ。」
「大丈夫。私の姿は見えないの。」

「どういうこと??」

「昼間は、光があるでしょう。工場みたいに、
いつでも暗いところじゃない限り、見えないの。」


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