《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 帰り学活が終わった。

「ねぇ、千代、千華」
「なに、亜里抄」

「帰りさ、和泉の後つける。」
「いいよ!!」

――残念ね!!女王亜里抄と、子分のちよ・ちかには負けないよ。――

 美陽は、勝ち誇ったような顔をしていた。

 アッカンベーでもしてやりたかった。


 いつものように教室を掃除して、行動開始。


 二階から一階に降りて、トイレに入る!!

「美陽。」

 トモコの声が。

 姿が見えないけど、いる感じがする。不気味だ・・・

 でも、もう不気味とは思わない、言わないぞ。


「トモコ。」
「どこにいるか分かる??」
「後ろに。」
「よく分かったね。」

 ううぅ~~~不気味!!

 ちょっと!!

 言わない、思わないと宣言したでしょう!!

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