《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 だから、あんなに喋らなかったのかな?

 優稀が裏切り??

 そういうイメージ・・・

 人間は見た目じゃないけど。


「トモコ。そろそろ時間だね!!」
「そうだね。帰らなきゃね!!」

「じゃあね!!トモコ。」
「じゃあね・・・・・・」

 一瞬にして消えた。トモコってやっぱり、超能力者??



 なぜだ??トモコを疑いたくなった。

 なぜ??友達を疑ってはいけないのに。

 なぜ??一緒にいるだけでも楽しい。だから、家に来てまで仲を保とうとしたのに。

 なぜ??優しくて、面白くて、頼れる人なのに。

 おかしいよ!!美陽。

 なのに、疑いたくなる!!

 謎だらけ。本当のこと教えてよ!!

 塾に行っている最中も、ずっと考えていた。授業内容が頭に入らないくらい。


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