《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
――皆、幽霊のこと誤解しすぎだよ!!

唐橋でさえ、幽霊については理解してない!!

幽霊の人権??損害だよ!!――


 幽霊と友達だから分かることだ。

 確かに、怖い!!って思うかもしれない。美陽も最初はそうだった。


 でも、トモコは違う。どんなことがあって、ぶれない芯がある。

 だから、どうしてもあいつらを許せない!!


 現実、美陽とクラスの距離はどんどん遠くなっていく。

 辛いような、悲しくないような・・・そんな思いが揺れている。


 辛くても、トモコがいる!!でも、クラスのほうが人数が多い!!

 三十五人対一人。敵のほうが明らか多い!!


 いじめに勝てないよ!!無理だよ!!

 これが、現実世界。幽霊に対する、現実の目。

 美陽、一人の力では勝てない。勝てるわけが無い!!


 ちなみに、先生にも事情を聞かれた。

 一応、否定した。

 まぁ、先生もそれで信じているけど。


 でも、大量の人を敵に回したことには変わりない。

 受験で、皆がそっちに意識が向くのを待つしかない。

 その時間が・・・長い!! 


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