《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 さらに、翌日。

 授業中。

「あっ、見て!!」

「なに??」
「誰もいないのに、教科書が開いている。」

「あっ、今めくれたぞ!!」
「どうしてだろう??」

 隣の席(正確に言うと、通路を挟んで隣)の男子がこう言う。


――幽霊扱いして。なにさまのつもり??――

「そこ。受験生なのに、なんで喋っているの?」
「あっ、すみません!!」


――先生の前では、いい子のフリして!!どんだけ!!――


 中三になっても、悪ガキのまま。

 トモコと付き合ってよかったのかな??

 悪かったのかな??
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