《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 そう考えているうちに

「ここにいるよ・・・」

 なんだか不気味な声色で言った。それでも、怖いのを我慢して

「友達になろう。」
「本当?」
「本当だよ。っでさぁ、あなたの名前は??」

「私、トモコ。」
「トモコか・・・いい名前。っで、私の名前は美陽。」
「美陽も、いい名前じゃないの。」

 トモコって、意外と面白そうな子だと思った。

 勘だけど。

「美陽ちゃん。」
「いきなり美陽でいいよ。」
「じゃあ、私のことも。」
「OK!!」

 美陽とトモコの交流は、ここから真のスタートを切った。

 部活を引退したから、帰り学活が終わったら即工場へ!!

 そして、トモコと話して、だいたい6時ぐらいには家に着く。そんな毎日を繰り返していた。

 その間、美陽とトモコの中は行けば、行くほど良くなっていった。 

 ついには、無くてはならない存在となった。



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