《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 それから、二週間後。

 もう、二月となっていた。

 
 今日は、推薦入試の発表日。

 もう、入試の日よりずっとどきどきしている。

 自分の番号は、115。

 手の汗が出てくる。115、載っているかな??

 何かをぎゅっと握り締めないと、気がすまない気分。

 家から、良川までの道のりが長かった。


 最寄の駅で降りた。

 足が重く感じる。

 歩きにくい。

 それでも、行かなきゃ!!


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