《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 校門が見えた。

 ちゃんと、「市立良川高等学校」っと書かれている。

――これでよし。――

「合っているに決まっているでしょう。」
「そうだけど、不安なの。」

 と言いつつも、敷地内に踏み込んだ。


――どこだ、どこだ。――

 見当たらない!!

 どこに貼られているの!!合格発表!!

「美陽。こっちこっち。」

 中学生らしき人たちが見えた。

「トモコ。ありがとう。もういいよ。ここから先は一人で行く。」
「分かった。」

 何かに引っ張られるように、美陽の足が――

 
 気が付いたら、人ごみの中にいた。

――探さなきゃ!!115番。――


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