《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
「115、115、・・・・・・」

 分からない!!どこにあるの??

 早く結果を知りたくて、混乱していた。

――落ち着いて!!――

 心のどこかで、そう言っていたかもしれないが、聞こえなかった。


 それから、十分ぐらい過ぎたのだろうか。

 そこまで、探し物が下手ではないほうだと思う。

 だが、今回に限って人一倍かかっていた。

 もう嫌になって、一回人ごみから逃げた。


 もう一回深呼吸して。

 再チャレンジ。

 
 そして、

「あった。あったぁ~~!!!」

 ものすごい勢いで走り出した。


「美陽。大丈夫??」
「トモコ。受かったよ!!!!!」

「良かった。」




< 44 / 95 >

この作品をシェア

pagetop