《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–

壱 会話

 トモコと出会って、もうじき一ヵ月になろうとしていた。

 どういう偶然なのか、トモコも十四歳の中三だった。でも、亡くなった時の年齢だよ。

 それはおいといて、この1ヶ月の中での会話をいくつか取り上げよう!!


 九月○日

 いつものように、工場に来たら、

「美陽!!そろそろ本当のこと言うね。」
「ぅ・・・うん!??」

 美陽が来たことを分かっていたのか、トモコが目の前にいた。

 それに、トモコは、前向きで、明るい性格なのに?!

 いきなり暗い声色できたから、きっと――

「私は、自殺したんじゃないの!!」
「じゃあ、本当は??」

「何十年前に、ここ周辺で交通事故で―」

 言うのを、ためらってしまった。



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