《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 ところが、途中でトモコが見当たらなくなった。

 しかも、薄暗い。

 辺りをきょろきょろ見回して、様子をうかがう。

 最高でも、一~二mぐらい先しか見えない。

「美陽(トモコ)、美陽(トモコ)。いるなら返事して。」

 聞こえない。


 走り出そうとした瞬間、ライトが転がっていた。

 ライトを拾い、また走り出す。

 結講見えるようになった。


 それから、どれぐらい走ったのかは分からないのだが、

「美陽(トモコ)!!」

 ライトが、その姿を捉えた。

 慌てて、トモコの元へ駆けつけるが。


 
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