《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 走っている途中で、トモコが倒れた。

 その瞬間、お父さんの頭の中で嫌な予感がはしった。

 トモコの元にたどり着いた瞬間、

「美陽(トモコ)!!」

 血を流して倒れていた。


 美陽も思わず目を覆った。


「どうして・・・??」

 再びトモコの頬に触れた。

 そのときは、まだ温かかった。みたい。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 トモコは過呼吸していた。


 お父さんの目には、涙が。

 トモコが死ぬのではないかっという不安を感じた。

 こらえきれず、一筋、また一筋と流れていった。

 お父さんは泣きながら、

「好きだ!!だから、生きて!!」

 
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