《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 午前十時頃。


 トモコと美陽は、ある家に忍び込んだ。

 ニュースが流れた。

「今朝、○県△市で、母娘が死んでいるのが・・・。」


――よしきた。――

 美陽はトモコにVサインを出した。


「警察は、無理心中として調べています。」


 美陽たちはこれを聞くと家を出て行った。


「私たちが、殺したのがばれてないね。」

「そうだね。」

 トモコの前では嬉しいフリをしていた。

 でも本当は、

 人を殺すのが嫌なのか、そうじゃないのかが分からない。

 
 でも、次の仕事が待っていた。



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