《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
弐 光と影
その日の夕方。
「美陽。行くよ。」
「分かった。」
なんだか、嫌な気分だった。
ちかの死を聞いて、亜里抄が泣き崩れる姿を思い出して。
って、なんで同感しているの?
「美陽。大丈夫?」
「あっ、平気だよ。」
手をつないで、
「ナンネンデマラナナナ二オラ・・・・・・」
今日は、美陽が呪文を唱える。
たどり着いた先は、この町を流れる川。
下流なので、水深は相当深い。はずだよ。
「美陽。行くよ。」
「分かった。」
なんだか、嫌な気分だった。
ちかの死を聞いて、亜里抄が泣き崩れる姿を思い出して。
って、なんで同感しているの?
「美陽。大丈夫?」
「あっ、平気だよ。」
手をつないで、
「ナンネンデマラナナナ二オラ・・・・・・」
今日は、美陽が呪文を唱える。
たどり着いた先は、この町を流れる川。
下流なので、水深は相当深い。はずだよ。