《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 そこに、亜里抄が犬を連れて歩いてきた。


「ナンネンデンンデゴロシロイロイナ・・・」

 トモコが唱えると、亜里抄の動きがピタッ!と止まった。

 亜里抄は持っていたリードを離し、犬は走り出した。

 そのまま、橋の方へ向かう。

 橋の真ん中辺りで、ピタリと止まった。

 橋に寄りかかり、川のほうを見ていた。

 
「とどめは、美陽が刺して。」

 美陽は、亜里抄のところに寄った。

 そして、


 美陽が突き落とした。


 亜里抄は頭から落っこちて、


 ものすごい音で水の中へ。



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