《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
「大変だ、女の子が川に落ちたぞ!!」

 近隣住民が慌てている中、美陽たちは工場に戻った。


 工場の中で、亜里抄の様子を見ていた。

 あっ、トモコの魔法でね。


 亜里抄が川に入ったあと、生きようとして、必死にもがいていた。

 本当だったら、肩の力を抜くと自然と浮くけどね。

 でも、亜里抄にとっては、それどころじゃなかった。


 泳ごうとして・・・

 だが、服が重くて・・・

 
 そのうちに疲れてきた。


 近隣住民は慌てて。

 消防に連絡しても、まだ来ない。

 だから、余計に慌てて。

 

< 79 / 95 >

この作品をシェア

pagetop