《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
九月△日
「最近ね、お父さんに『帰ってくるのが遅い!!』って言われるの。」
「お母さんは?」
「いない。」
「えっ、じゃあ、父子世帯なんだ。」
「そう。小さい時に、お母さん死んじゃったの。」
幼い頃、お母さんが目の前で倒れたこと、今でも覚えている。
今でも、そのことを話すと、胸が・・・詰まってくる。
「・・・・・・ごめん」
「謝ることではないよ。」
「そうか。」
「それでね、『図書室で、毎日勉強している。』って言ってるの。」
「あっ!!じきに高校受験だね。これなら、お父さん納得してくれるはず。」
「そう!!」
「志望校決めた。」
「うん。市立良川(よしかわ)高校。」
「良川・・・。制服、かわいいところだったよね??」
「そうだよ。」
ちなみに、良川は中の上ぐらいの成績では入れるところだ。
「最近ね、お父さんに『帰ってくるのが遅い!!』って言われるの。」
「お母さんは?」
「いない。」
「えっ、じゃあ、父子世帯なんだ。」
「そう。小さい時に、お母さん死んじゃったの。」
幼い頃、お母さんが目の前で倒れたこと、今でも覚えている。
今でも、そのことを話すと、胸が・・・詰まってくる。
「・・・・・・ごめん」
「謝ることではないよ。」
「そうか。」
「それでね、『図書室で、毎日勉強している。』って言ってるの。」
「あっ!!じきに高校受験だね。これなら、お父さん納得してくれるはず。」
「そう!!」
「志望校決めた。」
「うん。市立良川(よしかわ)高校。」
「良川・・・。制服、かわいいところだったよね??」
「そうだよ。」
ちなみに、良川は中の上ぐらいの成績では入れるところだ。