《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 ついに、亜里抄が沈んだ。

 
「きゃ~~~ぁ!!」

 悲鳴をあげる人が。

 
 消防はまだ来ない。

 
 ここで、美陽たちは見るのをやめた。

「作戦成功。」

「そうだね。」

「憎い亜里抄がついに消えた。」

「あれ、美陽。嬉しくないの。」

 あっ、ぼけっとしていた。

「あっ、嬉しいよ。」

 何とか作り笑いをした。


「さて、今日は祝いだ。」
「まだ、ちよは・・・」

「ちよはね、あの二人が死んだという、
生き地獄を味わせればいいから。」

「そうだね。」


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