《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
「私・・・殺した人の分まで生きたい。」

 やっとの思いで言えた。

 でも、なんかすっきりしない。


「だから、それはなぜと・・・」

「私たちが殺した人は、まだ生きたい!!
っと思いながら死んでいったはず。」

「でも、美陽や私に罪を犯して・・・」

「だからって、殺すのはいけない。
トモコにとっては、それがいいかもしれないけど。」

 そして、トモコをにらみつけた。


「トモコは、人の世が嫌いだったの。」

 トモコは答えない。

「ねぇ!!話、聞いている?」

「ねぇ、答えてよ!!」



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