《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 そして、疲れが堪って爆発した。

 その場に座り込み、そのまま寝た。


 幽霊なのに、なぜか寝た。

 久しぶりに寝た。

 気持ちよくて・・・もう最高!!



 あれから、どれくらい時間が経ったのだろうか・・・


「美陽・・・美陽・・・。」


――あれ??なぜ・・・お父さんの声がするの??――


 目がパッチリと開いた。

 ら、白い天井に、まぶしい光。それに、真横にはお父さんの姿が。


――私、戻ったんだ!!人間の世界に。これって夢?――

 
 自分の頬をつねってみた。

 やっぱり夢じゃない。

 
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