《完》心の中の虚像 –幽霊と友達–
 開けてみると、トモコからだ。

――読みたくない!!――

 という気持ちが走ったが・・・

 でも、なんか・・・


「美陽へ

 どうか、私の無礼を許してください。


 確かに私は、美陽を意識不明にさせて復讐し、成仏しようとしました。

 ちょっと自分勝手でした。


 だけど、成仏しなければ永遠に幽霊っとなって、嫌われなければいけないのです。

 それは、恥辱。私は、それを何十年も耐えました。

 だが、日に日に限界が見えてきて・・・

 一刻も早く成仏したいと思った。

 
 そんな中、政樹の娘の名前が「美陽」と聞いた。

 これは絶好の機会と思った。

 幼馴染なのに、私をいじめ、挙句の果てには告白。



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