恋愛物語−ナツ−
かなりヒロの足の力が強い…
これは母に彼女の事言った暁には私には死よりも恐い事が待っていそうだった。



『えーっと…。そぅなのよ!今日さヒロとバス停でバッタリ会って!なんか疲れてたっぽかったから「どうしたの?」って聞いたらさ…』



母「うんうん」



目を大きくして母は身乗り出して聞いていた。



『ヒロったら「疲労で…」って言うんだよ!ヒロが疲労ってダジャレかよ〜って!アハアハハ(・∀・)』



シーン…



ヒロの手が止まり…


母の目は瞬きを忘れていた。



母「…あっそう。おもしろいわね…。」



明らかに期待外れな顔をする母はまたカレーを食べ始めた。
ヒロは私の足から足をどかして何もないかのようにカレーを食べた。



私って…(T-T)




〜入浴中〜


私は湯舟につかりながら明日の事をちょっとシミュレーションしてみた。


もしもバージョン1:真野先輩の方から話し掛けられたら…


「おはよう!鈴村さん!」

『おはようございます!(ここでとびきりの笑顔)』

「あれ?どうして名前知ってるの?」


『えっ!だって…実は先輩の事が…』


その時に先輩の手が私の口を覆う…


「俺から言わせて…ずっと前からナツちゃんの事見てたんだ。好きなんだけど付き合ってくれる?」


(●´ω`●)ダハハァ〜


いかん!いかん!こんな事はないだろう…淡い期待だ!


もしもバージョン2:私から話し掛ける場合


『あっ!おはようございます!』


「あっ!昨日の…えーっと名前は…」


『鈴村です!』


「苗字じゃなくて下の名前は?これから下の名前で呼びたいから…」


キャー!キャー!(●>ω<●)

私は湯舟に入ったお湯を叩きながら『キャーキャー』言っていた。
私の妄想はかなりのポジティブ思考なんです。


〜リビング〜

母「ねーナツったら風呂場で何叫んでるのかしら?変な子ね…心配だわ」

洗い物の手を止めて母は風呂場の方を見て言った。

ヒロ「病院連れて行こうか…?」

ヒロは引き攣りながら風呂場の方を見た…。
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