恋愛物語−ナツ−

保健室

一週間後



あの日サキが言った言葉「告白」の文字が私の頭から離れない…。



いつかはしないといけないとは思ってはいたけど…。
実際「告白」って聞くとなんだか尻込みしてしまう。

なんせ付き合った事もなければ告白した事だってないわけで…


それに今告白なんてしたらどうなる？


成功する可能性はあるの？

ってかあの入学式以来先輩に会ってないし、見てもいない。


いきなり告白して「あれ？誰だっけ？」って事もありゆる訳で…

まだまだ友達以下、知り合い以下の存在だし(T-T)


ダメだ！やっぱり今のまま告白なんてかなりハードルが高い…



でも…もしも付き合えたら…




ス・テ・キ！！(●´ω｀●)



私は癖でまた妄想してニヤケていた。



「くぉーらー！！鈴村！何がおかしいんじゃ！！」


吉田がこちらを睨みながら大きな声で言った。


私はビクッとした(@_@｡
皆が一斉に私を見た。

しまった今は吉田の体育の授業だった…。


吉田「お前は！先生の話しがそんなにおもしろいんか？よしご褒美に運動場１０周行っていいぞ！！皆は高跳びするぞ〜」




体育は嫌いだ…ハァハァ…

吉田はもっと嫌いだ…ハァハァ…



あと２周って所で土から出ている石につまづき思いっきり転んでしまった。


かなり豪快に転んでしまった(T-T)痛い…痛すぎる…。

「ナツ大丈夫？」

サキが駆け寄ってきてくれた。こーゆー時って優しくされると泣けてきちゃうんだよね(ノД｀)


『うん…ありがとう…』


私は立ち上がろうとした


『痛っ…』


見ると両膝から血が…右肘からも血が…(((( ;°Д°))))


「ちょっと！すんごい痛そうなんだけど！本当に大丈夫？」


『大丈夫じゃない(T-T)』

「先生！！鈴村さん怪我酷いんで保健室行っていいですか？」