恋愛物語−ナツ−

早乙女 椿（２８）独身。保健室の先生である。

ソウ「はぁ〜い患者さんは座って下さい。」



っとソウちゃんは私を椅子に座らせ消毒液をつけ始めた。



『痛つ…ソウちゃん。早乙女先生になんかされたりした？』


ソウ「えっ？なんかって何されるの？」


ソウちゃんは丁寧に私の膝に脱脂綿つけた。



『えっ…何って…』


ん〜言いにくいが…


『早乙女先生はね…』




「学生キラー…」



ハッとドアの方を見たらドアの所に早乙女先生が立っていた。





あっ…(´Д`)さ・早乙女先生…



椿「こらーソウイチロウ！勝手に薬とか出さないの！あんたは留守番だけしてなさいって言ったでしょ！！」


ソウ「ごめんなさい！椿さん！でもナッちゃんだったから…ほら怪我痛そうだから早く手当てしてあげたかったんです(T-T)」


椿「まぁ…いいわ…でもドアはちゃんと閉めてもらわなくっちゃ！誰かに見られたら私もあんたも処罰がくだるんだからね！わかった？」


早乙女先生はそう言ってソウちゃんの頭を叩いてすぐに私の怪我の手当をしてくれた。


手当をしながら早乙女先生が


椿「ソウイチロウには何もしてないわよ！」


『えっ…』


椿「だから…ソウイチロウには手つけてないって事！」


"には"か…やっぱり噂は本当なのかもしれない。


早乙女先生には悪い噂がある。


保健室を使って男子学生を連れ込んでいるという…


噂だけど…


ソウ「何？何？なんの話し？」


運動場の方を見ていたソウちゃんが振り向きながら言った。


椿「よし！治療終了！！」


私の膝と肘に大きな絆創膏が貼られた。


早乙女先生は立ち上がりソウちゃんの所へ行き


椿「なーんもないわよ！はい。お手！！」


早乙女先生は手を出しソウちゃんは右手を先生の手に置いた。


椿「ソウイチロウって本当に昔飼ってた犬にそっくり！かわいー！！」


っと言って頭をなでた。
ソウちゃんは嬉しそうに笑った。