あの日止まった夏
翌朝早く寝たのにも関わらず
見事に寝坊してしまった。
「親父!起こしてくれよ!完璧遅刻じゃねえか!」
「あ?じゃあ自分で起きろや!こっちも寝坊で急いでるんじゃ!」
親父も寝坊か…しかし親父の言うとおりだ。
早く学校に行こう。
キーン コーン カーン コーン
チャイムが鳴り響く中俺は息を切らしながら席についた。
「おー輝~。ずいぶん息切れしてるな。寝坊か?」
軽く笑いながら話かけてきたのは
同じ野球部の幡 悠生
ムードメーカーだ