胸いっぱいの愛を君に

嫉妬

最近、何かとブルーになることが多い。
離れてから気づく大切さってやつだ。

「由紀~!これ見して!!!」
「やだし~!」
・・・。

「あっ、これ教えてくれよ!」
「えー、どうしよっかなあ♪」
・・・・・。

「さゆか、顔怖いんだけど。」
麻衣はさらっと言った。
そらあ、怖くもなりますよ。
いわゆる、嫉妬。

「愛羅が嫌いになりそう~。」
「さゆかはまったく!」
初めての恋で、初めての告白で
初めての嫉妬。

何もかもが初めてで・・・。

「ここは我慢だよ!」
そんなことを麻衣は言うけど、
我慢なんてできない。

愛羅はずるい。

本当はずるくなんてないのに。
ずるいのは、あたしだよね。
ごめんね、愛羅。

次の席替えまで、愛羅とは口を聞かなかった。

いつもの日常が
夢みたいな輝きだったって
今、思い出しました。

まだまだ君のこと、
何にも知らなかった。
知ってるふりしてた。

だけど今は
君のこと、少しはわかるよ。







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