胸いっぱいの愛を君に
何気ない日常。

ななめ前

あの英語の時間以来、
あたしたちはすっごく仲がいい。

「なあなあ、あれ知ってる?」
「知らなーいっ」
緊張もしなくなってきて、
まさに夢の時間。

家までの帰り道。
別名・麻衣との恋バナロード。
「飛鳥やばいよー!優しすぎっ」
「由紀だって負けてないもん!」
飛鳥くん=遠野飛鳥。
麻衣の好きな人。
そして
由紀=由紀尚人。
あたしの、好きな人。

「由紀より飛鳥だしっ」
「由紀のほうが、かっこいい!」
麻衣が由紀のことを呼び捨てするのは
ちょっと嫌。
まあ、一応あだ名だし?
苗字だし??、
しかたないんだけど~。

「由紀ってなんか女顔じゃん?
 うちはタイプじゃないなあ。」
あんたのタイプは聞いてないわ!
最近、麻衣へのツッコミが増えた気がするよ・・・。

家につくなり、麻衣から電話が。
さっき会ったばっかなのに
何の用だろ?
「はーい♪さゆか?」
「そうだけど。どうかした?」
「これから遊ぼっ」
麻衣の誘いはいつも突然だ。
だけど、特に用事もないので
Okすることにした。
「いいよー」
「わかった!待ってるねっ」
制服を私服に着替え、
麻衣の家に向かった。
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