こころ、ふわり
やがて実行委員会が始まり、高野先生の独断と偏見によりどんどん修学旅行の中身が決まっていく。
毎度のことながら、高野先生の行きたいところが中心に観光地が決まっているような気がしてならない。
言われた通り、決まったことなどをノートにメモしていった。
秋の涼しい風が窓から吹いてきて、私の髪を撫でる。
なんとなく芦屋先生の方を見てみたら、先生も私を見ていた。
急いで視線をノートに戻す。
胸がドキドキして、同時に以前感じていたモヤモヤ感とフワフワ感が増してきた。
隣で澪が高野先生の言葉を聞き逃したところを私に度々確認してくることがあったけれど、私の頭の中は芦屋先生のことでいっぱいになってしまった。