こころ、ふわり
━━━━━そして、月曜日。
歓喜の土曜日から2日が経った今も私は興奮が冷めやらず、駅で菊ちゃんと待ち合わせして登校する間も
「菊ちゃん、すごいなぁ」とか
「菊ちゃん、かっこよかったなぁ」とか
「菊ちゃん、おめでとう」とか、
褒めちぎっていたら、菊ちゃんは耳を塞いで顔を赤くするのだった。
「ねぇ、萩。もういいってば」
「やっぱり菊ちゃんは、私の誇れる親友だな」
「でもこれから県大会あるからね。また頑張らなきゃ」
試合が終わったばかりだというのに、菊ちゃんはもうすでに次の県大会を見据えて気合を入れていた。