こころ、ふわり
寝室にひとりになって、電気も消して真っ暗な闇の中で今日のことを思い出していた。
「先生と一緒に過ごしたいって思ったから」
思い出せば思い出すほどみるみるうちに記憶が蘇る。
私は確かに、そう口走ってしまったのだ。
いくら気が動転していたからといって、あんなセリフは告白以外のなにものでもない。
素早く布団を頭のてっぺんまでかぶせて潜り込んだ。
芦屋先生はどう思っただろう。
面倒な生徒だと思ったかな。
考え込んでいるうちに、私はいつの間にか眠ってしまった。