こころ、ふわり
もう、この時の私は嬉しくて飛び上がりそうになっていた。
先生がうなずいてくれたことが信じられなくて、ただただ舞い上がっていた。
「先生、約束ですよ」
私がそう言うと、先生はいつもみたいに穏やかに優しく微笑んでくれた。
「うん。変装、楽しみにしてるね」
「え!そっちですか?」
「あはは、うそうそ」
先生がいつもよりもたくさん笑うから、私までつられて笑ってしまった。
来年だから、まだ少し先のことだけれど……。
とてもとても楽しみだった。