こころ、ふわり










夕方に食べたケーキでお腹が満たされていたので、夕食はうどん屋さんに入って簡単に済ませた。


菊ちゃんは村田くんと今頃どんなデートを楽しんでいるかな。


私も芦屋先生とデートしてすごく楽しかったし、こんなにドキドキしたことを彼女に伝えたいと思った。


先生とのこと、言ってもいいかな。


親友1人に言うくらいなら許されるだろうか。


「ご両親が心配するといけないから、もうそろそろ帰ろうか」


という芦屋先生の言葉で一気に現実に引き戻された。


芦屋先生は私と付き合うという以前に、先生なのだ。


だから、少しくらい遅くなってもいいと思う私とは真逆の考え方をする人。


「はい」


今日はもうじゅうぶん楽しい思いをしたし、ワガママは言ってはいけないと思ってうなずいた。










< 369 / 633 >

この作品をシェア

pagetop