こころ、ふわり


徳山先生が戻ってきてすぐに、私は部屋に帰された。


もうすぐ消灯時間だし生徒の姿も無いので、と早めに帰してもらったのだ。


私が部屋に戻ったら、待ってましたとばかりに菊ちゃんたちが楽しそうに私を呼んだ。


「萩!早く早く!」


「あ、うん」


何事も無かったように、私はジャージに着替えて3人の話に途中参加した。


でも、私の頭の中は徳山先生と澪のことを考えてしまっていた。


2人が体調不良と言っていたのは、ただの偶然であってほしいと願いながら。













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