こころ、ふわり
22 雨の日の別れ
定期試験が無事に終わり、私の成績は無難な結果を残して春休みに入った。
澪からは相変わらず音沙汰が無い。
電話もメールも、何も反応することが無かった。
それと同時に、もうひとつの変化があった。
私と芦屋先生は、あの日以来2人でデートすることも無ければ連絡も取り合うことも少なくなっていた。
徳山先生たちのことがあってから、私たちはお互いに遠慮しているようか気がしていた。
気持ちが変わったわけではない。
芦屋先生のことは大好きだし、少しでも顔が見られればドキドキもする。
でも、今までみたいに気軽に連絡を取ったり会ったりすることが本当にいいのかと思うようになってしまった。
きっと、先生も同じ気持ちなんだと思う。