こころ、ふわり
芦屋先生と一緒にいられる時間はいつも穏やかで、心が落ち着いた。
先生の柔らかな笑顔がたまらなく好きで、私の頭を撫でてくれる大きな手も、自分だけのものなんだと思えて幸せだったはずなのに。
本当にこのままでいいのかと思ってしまうのだ。
いつか、誰かに私たちの姿を見られてしまうことがあったとして。
そのせいで芦屋先生が学校を辞めなくちゃいけなくなったらどうなるのだろう。
後悔してからでは遅いのだ。
徳山先生と澪のことをきちんと他の先生に話せなかった私が、幸せになっていいはずもない。